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三和都市開発の不動産売却ブログ

底地売却3つのトラブルと解決法|借地人と揉めないために知っておきたいこと

底地売却3つのトラブルと解決法|借地人と揉めないために知っておきたいこと

「売りたいのに、買い手がどこにもいない」
「借地人との関係がぎこちなくなってきて、この先が不安で…」

底地をお持ちの地主様から、こうした声をいただくたびに、胸が痛くなります。

代々受け継いできた土地です。売るにしても、このまま持ち続けるにしても、簡単に割り切れるものではないですよね。
ただ、底地というのは不動産の中でも特に扱いがむずかしい。名義上は所有者のはずなのに、自由に使えない、売ろうとしても買い手がつかない。

そんな「宙ぶらりん」な状態に長年置かれてしまっている方が、実はとても多いのです。

原因は、借地借家法にあります。日本の法律では、土地を借りている側(借地人)の権利が非常に強く守られています。
そのため、第三者が底地だけを購入しても、その土地を自由に活用することができません。

借地借家法についてはこちら(e-gov検索)

買い手にとって「お金を出してもできることが限られる土地」になってしまうわけです。そりゃ、売れにくいですよね。

ただ、諦める必要はありません。状況に合った相手と方法を選べれば、たとえトラブルを抱えた底地でも、売却への道は必ず開けます。

この記事では、現場でよく見るトラブルの実例と、その具体的な出口について整理してお伝えします。

 


目次
1. 底地売却でありがちなトラブル
2. 底地トラブルを円満に解決する3つの方法
3. トラブルを防ぎ、売却を成功させるための3つのポイント
おわりに


 

1. 底地売却でありがちなトラブル

底地トラブルの根っこは、ほぼ共通しています。
土地の所有者(地主)と建物の所有者(借地人)が別々であることで、権利関係が複雑に絡み合ってしまうこと。これに尽きます。

特に厄介なのが、明治・大正・昭和初期の旧借地法に基づく古い契約です。
借地人の権利が非常に強く保護されているため、「地主なのに思い通りに動けない」という場面が繰り返し起きます。

実際によくご相談いただく事例を見ていきましょう。

 

地代の滞納・値上げ拒否

正直、これが一番多い相談です。

「何十年も地代を据え置いてきたせいで、固定資産税と都市計画税を払うだけで赤字になってしまう」

そういうお話、本当によく聞きます。

思い切って値上げを申し出たら借地人に拒否され、しかもその後から地代まで滞納されるようになった。
そんなケースも少なくありません。

じわじわと積み重なる不満。でも、強く言えばこじれる気がして、ずっと黙って我慢してきた。
そういう地主様が、たくさんいらっしゃいます。

こうなると信頼関係はほぼ崩壊状態で、契約解除や立ち退き交渉という、誰も望まない展開へと向かっていきます。

無断での増改築・名義変更

地主様に何の断りもなく、建て替えや大規模な増改築が進んでいた。
そういう話も、残念ながら珍しくありません。

本来なら、建て替えや借地権の売却・名義変更には地主様の承諾が必要で、「承諾料」を支払うのがルールです。
ところが、昔からの口約束だけで契約書が存在しなかったり、借地人の代替わりでそもそもルール自体を知らなかったりすると、無断で話が進んでしまいます。

「気づいたら見知らぬ人が住んでいた」

実際にそういう話もあります。

共有者間の意見の食い違い

複数の相続人が「共有名義」で底地を相続した場合、今度は身内同士でのトラブルが起きやすくなります。


売却には共有者全員の同意が必要です。
「早く売って現金化したい」という人がいる一方、「先祖から受け継いだ土地だから絶対に残したい」という人が一人でもいれば、もう話し合いはそこで止まります。

権利関係の複雑さに、身内の感情問題まで重なる。これが長期化すると、本当に出口が見えなくなります。
他人ではなく家族だからこそ、余計にしんどかったりするんですよね。

 

2. 底地トラブルを円満に解決する3つの方法

当事者同士の話し合いで丸く収まるなら、それが一番です。
でも、現実はそう甘くない。

では、どうやって前に進むか。代表的な3つの方法をご紹介します。

① 借地人と「等価交換」を行う

底地の一部と借地権の一部をお互いに交換し、それぞれが「完全な所有権の土地(更地)」を単独で持てるように整理する方法です。

長年もつれていた権利関係が、一気にすっきり解消される。
地主様にとっても借地人にとっても、メリットの大きい選択肢です。
完全な所有権さえ得られれば、自由に売ることも、建物を建てることも可能になります。

「こんなにすっきりするなら、もっと早くやればよかった」とおっしゃる方もいます。

ただし、条件はあります。土地がある程度の広さを持っていること。
また、測量費用や登記費用などのコストも発生します。

自分の土地が等価交換に向いているかどうか、まずは専門家に相談してみてください。

 

➁借地人に買い取ってもらう(または借地権を買い取る)

底地を最も高く売れる可能性があるのは、ほぼ間違いなく借地人です。

借地人の立場から見ても、底地を取得して完全な所有権にすることで、建て替えや売却が自由になる。
つまり、お互いにとって悪い話ではありません。

ただ、こちらの都合だけを押しつけるような交渉では当然うまくいきませんから、相手のメリットを丁寧に伝えることが大切です。
売却価格の目安は更地価格の30〜60%程度。
逆に、地主様側が借地権を買い取って更地にしてから第三者へ売却するという手もあります。

いずれにせよ、前提になるのは「お互いの資金力」と「ある程度良好な関係性」です。
関係がこじれてしまっている場合は、次の方法を検討したほうが現実的かもしれません。

 

③底地・借地専門の買取業者に売却する

地人に資金の余裕がない場合、あるいはもう直接交渉できる状態じゃない場合。
そんなときに一番頼りになるのが、専門の買取業者への売却です。

一般の不動産会社だと「うちでは難しい」と断られることが多い底地ですが、権利調整のノウハウを持つ専門業者なら、現状のまま買い取ってもらえます。

それでも、長引くトラブルや法的リスクから一気に解放されることを考えれば、決して損な選択ではありません。

「とにかく早く終わりにしたい」
「もうこれ以上悩みたくない」

という方には、迷わずおすすめしたい方法です。

3. トラブルを防ぎ、売却を成功させるための3つのポイント

境界確定を事前に済ませておく

売却を進めようとした段階で境界トラブルが発覚する。
これが一番タイムロスになるパターンです。

古い土地では、境界標がそもそも存在しないことも、お隣との認識がずれていることも珍しくありません。
発覚するタイミングが悪ければ、最悪の場合は売却そのものが頓挫します。

土地家屋調査士や測量士に依頼して、早めに境界を確定しておく。
これをやっておくだけで、売却のスピードが大きく変わってきます。

地味な準備ですが、本当に大事です。

 

借地借家法の基本を押さえておく

「地代を払ってくれないから、すぐ出て行ってもらおう」

気持ちはわかります。
でも、それは法律上そう簡単にはいきません。

借地人の権利がどのように守られているか、契約解除や立ち退きにはどういった手順が必要か。
こうした基礎知識を持っているだけで、感情的な衝突を未然に防ぐことができます。

知識がないまま動いてしまうと、かえって泥沼化することがあります。
まずは「相手にどんな権利があるか」を知るところから始めてみてください。

専門家と連携する

底地の問題は、一人で抱え込んではいけません。

底地・借地権に精通した不動産会社、法律の専門家である弁護士、税務を担う税理士。
この三者と連携できる体制があれば、どんなに複雑な案件でも対処できます。

専門家が間に入ることで、借地人への説明や条件交渉も格段に進めやすくなります。

「誰に相談すればいいかわからない」
という方こそ、まず気軽に声をかけてほしいと思います。

 

おわりに

底地の売却は、正直に言うと大変です。地代交渉、権利整理、身内の意見調整。次々と壁が現れます。
長年の人間関係や複雑な契約が絡んでいるだけに、一度こじれると長引きやすい。

だからこそ、問題が小さいうちに動いてほしいのです。
できれば、元気なうちに。

「この底地、将来どうしたらいいんだろう」
「借地人との関係を壊さずに、きれいに整理したい」

そんな思いを抱えているなら、まず話してみてください。
大阪を中心に創業36年目、底地や狭小地、老朽化物件など権利関係が複雑な不動産の買取と問題解決に取り組んできました。
顧問弁護士・税理士・司法書士と連携した体制で、法律・税務が絡む相談にもワンストップで対応しています。

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